友禅訪問着 ゆうぜん ほうもんぎ  白地位相割付文  しろじ いそうわりつけもん
「実 みの り」
三越伊勢丹ホールディングス蔵
森口 もりぐち  邦彦  くにひこ

重要無形文化財「友禅」（各個認定）保持者。京都府出身。
フランス留学で学んだグラフィック・デザインの思考と幾何学文様を大胆に組み合わせた作品を生み出す。

※新作を制作中、写真はイメージ

琉球紅型訪問着 りゅうきゅうびんがたほうもんぎ
「みなぁの歌（貝の歌）」
城間 しろま  栄市  えいいち

沖縄県出身。
紅型 びんがた 宗家・城間家の16代目。
古来の技法を踏まえつつ、海の生き物をモチーフにした文様を用いるなど表現スタイルは巧みで柔軟。

蒔絵 まきえ 丸筥まるばこ  「菊華」  きくのはな
室瀬 むろせ  和美  かずみ

重要無形文化財「蒔絵まきえ」（各個認定）保持者。東京都出身。
漆の地に細かな金粉で文様を描く技法「蒔絵」の第一人者。国内外に向けた漆芸文化の保存と魅力の発信も行う。

© T.MINAMOTO

蒔絵 まきえ螺鈿箱らでんばこ 「軌跡」 きせき
浅井 あさい  康宏  やすひろ

鳥取県出身。
蒔絵や、光沢がある貝殻を研磨し文様の形に切り取って木地に貼り付ける装飾技法「螺鈿らでん」を駆使し、
超絶技巧的な作品を生み出す。

象嵌朧銀花器 ぞうがんおぼろぎんかき
「堰」 せき
中川 なかがわ  衛  まもる

重要無形文化財「彫金」（各個認定）保持者。 石川県出身。
金属の表面を鏨たがねで彫り、金や銀を鎚で打って溝にはめ込む技法「象嵌ぞうがん」で、独自の模様を生み出す。

鍛黄銅たんおうどう接合はぎあわせ 銀容 ぎんい れ物もの
「月夜つきよの浜辺はまべ　アオイガイ」
植田 うえだ  千香子  ちかこ

京都府出身。
金属を鎚でたたき延ばしたり曲げたりして成形する技法「鍛金たんきん」で、
海洋生物など身近なモチーフを巧みに表現する。

桐造短冊箱 きりづくりたんざくばこ  「桐華瑞雲」  とうか ずいうん
須田 すだ 賢司 けんじ

重要無形文化財「木工芸」（各個認定）保持者。東京都出身。
木材に精密に凹凸を刻んで組み合わせる木工技術「指物」の第一人者。

photo by Tadayuki Minamoto

五大ごだい虚空こくう
四代 よんだい  田辺 たなべ  竹雲斎 ちくうんさい

大阪府出身。
伝統技法を用いた作品から、材料の竹ひごを繰り返し使う循環型の大型インスタレーション作品まで、
幅広い表現で国際的に活躍。

栃造とちづくり四脚よつあし抽斗ひきだし
五十嵐 いがらし  誠  まこと

東京都出身。
指物技法を用いて、現代のライフスタイルに寄り添ったシンプルなデザインの作品を生み出す。

木芯桐塑布紙貼 もくしんとうそぬのかみばり
「天空てんくうの村もり」
秋山 あきやま  信子  のぶこ

重要無形文化財「衣裳人形」（各個認定）保持者。
木彫や桐塑の素地に、衣裳を仕立てて着せ付け、木目込、胡粉、彩色などで仕上げを行う。

ドリームキャッチャー
中村 なかむら  弘峰  ひろみね

福岡県出身。
博多人形師・中村家の4代目。
伝統的な技法を用いながらも、アスリートをモデルにした五月人形など独創的な作品を生み出す。

截金きりかね硝子がらす器うつわ
「 雪降ゆきふり積つみて」
山本 やまもと  茜  あかね

石川県出身。
透明なガラスの中に截金きりかねを封じ込める独自技法「截金ガラス」で、
『源氏物語』などをテーマに優れた作品を生み出し、国際的に活躍する。